Your bilingual back office in Japan

English
See other videos

日本のビジネス慣習:席次・席順

トランスクリプト

こんにちは。

このビデオでは、日本のビジネスシーンでの席順についてご紹介いたします。

日本では、相手に敬意を示す方法の1つに席順があります。
年齢や社会的立場が高い相手には、部屋で一番良いとされる席が提供されます。

上座 (0:40)
この一番良い席は「上座」と呼ばれ、その起源は13世紀まで遡ると言われています。

このような伝統的な和室には、掛け軸や花が壁側に飾られています。
そこに一番近く入口から遠い場所が「上座」とされ、最も快適で安全な席とされています。

西洋風の部屋が増えた現代にあっても、「上座」は、変わらずに特別な席とされています。

日本のビジネスシーンでは、訪問するゲストに敬意が払われるべきとされており、
訪問の目的に関わらず、ゲストが「上座」に通されます。

ゲストが複数の場合は、役職の一番高い人が「上座」に座ります。

ビジネスシーンでよく使われる3つの場所 (1:37)
それでは、ビジネスシーンでよく使われる3つの場所、会議室、タクシー、そしてエレベーターで、 どこが「上座」になるのかを見てみましょう。

会議室では、ゲストはドアから一番遠い場所に通されます。
この絵では、1番が「上座」になり、ゲスト側で役職の一番高い人の席になります。
ホスト側の役職の一番高い人が、上座の正面の席に、座ります。

次に、タクシーでは、一番安全な席が「上座」となり、運転手の後ろの席とされています。
何人かでタクシーに乗る場合は、役職の高い順に1番から3番に座ります。

例えば、ゲスト3名とホスト1名が同じタクシーに乗る場合、3名のゲストは役職順に後部座席に座ります。 運転席の後ろが上座で、次に重要な席は左ドア側の2番の席になります。
ホストは、助手席に座ります。

そして、エレベーターでの「上座」は、エレベーターボタン側の奥になります。
ホストはエレベーターボタンの前に立ち、ドアの開閉や行き先のコントロールを行います。

ここまで、ビジネスシーンでよく使われる3つの例をご紹介しましたが、全てのシチュエーションがこれらの例に当てはるとは限りません。

ガイドライン (3:28)
もし、どこが上座か判断に迷う場合は、次の3つのガイドラインを参考にして下さい。

1つ目として、どの席に座りたいかを、ホストがゲストに聞いてみましょう。

2つ目に、室内にモニターやステージ、景色の見える窓など、対象物がある場合は、対象物に向かって正面を「上座」と考えます。
例えば部屋の右側にモニターがあれば、「上座」は1番ではなく、モニターが見やすい3番になります。

3つ目として、ホストはゲストの快適さを考慮しましょう。
例えば、日本では車は道路の左側を走るので、乗り降りしやすい2番の席を好むかも、しれません。

「上座」の考え方は、日本のビジネスエチケットの重要な要素のひとつです。
「上座」を理解することは、相手への敬意を正しく示すことであり、そして、あなた自身も敬意を示されていると知ることでもあります。
これは、日本でのビジネスで、相手と良い関係を築くための第一歩となることでしょう。

このビデオの内容または日本でのビジネスの基礎知識について、
もっと詳しく知りたい方は、是非他のビデオも合わせてご覧ください。

ご視聴ありがとうございました。

Clients' Testimonials Testimonials

Email-icon Email us or call +81-3-5789-7900